人気のメーラー「Thunderbird(サンダーバード)」ですが、使い方をひと工夫するとメールの管理がさらに便利になりますよー!
とっても便利な使い方があるんです♪
みなさんはThunderbirdにメールアカウントをいくつ登録していますか?
登録メールアカウントが1つや2つなら、使っていてさほど不満は感じてないかもしれません。
しかしメールアカウントをたくさんお持ちの方もいますよね。
仕事関連のメールやプライベートメール、家庭用のメール、SNS用のメール、ショッピング用のメール・・などなど増える一方です。
アカウントをどんどん追加していくにつれてThunderbirdの画面内は煩雑になり、メールの管理もしづらく、イライラしてくるのではないでしょうか。(困)
管理しづらい原因は、1つのThunderbirdの中にすべてのメールを詰め込んでいるからですよね。
それでしたら・・、
メールアカウントを種別ごとに分類し、それぞれ別々のThunderbirdで管理できたらいいと思いませんか?
えっ、Thunderbirdって何個も立ち上げることができるの?
それができたらメールの管理もしやすくなりそう。
Thunderbirdは設定を工夫することで複数起動が可能です!
この機能を上手に利用して、たくさんのメールを効率よく管理しましょう。
メール種別ごとにThunderbirdを起動する方法。
Thunderbirdのプロファイルについて
Thunderbirdはメールのメッセージやパスワード、ユーザー設定などの各種情報を「プロファイル」に保存して管理します。
インストールした際には自動で「default(既定)プロファイル」が作成され、多くの方がこのプロファイル1つで運用していることでしょう。
実はこのThunderbird、プロファイルを複数用意すれば、各プロファイルごとに起動することができます。
そしてユーザー自身により後からプロファイルを追加することができるのです。
もしあなたが「仕事」と「プライベート」の両メールを、すべてまとめてThunderbirdで管理していたとしましょう。
種別の異なるメールがThunderbirdの1つの画面内に混在して入っている状況をどう感じますか?
なんとなく気持ちが悪いと感じる人もいると思います。
ホントは「仕事用」と「プライベート用」できっちり分けたいんだよね・・
そのような場合は、あなたが管理したい種別ごとにプロファイルを作れば解決します!
仕事用とプライベート用とで別々にメールを管理したいのなら、「お仕事用のプロファイル」と「プライベート用のプロファイルを作りましょう。
プロファイルごとにThuderbirdを起動できますので(もちろん同時起動もOK!)、すごく便利になりますよ。
メール種別ごとにThunderbirdのプロファイルを作成
まず現在のプロファイルを確認します。
「ファイル名を指定して実行」にて「thunderbird.exe -p」を実行してください。
「プロファイルマネージャー」が起動されます。
下の写真では「defaultプロファイル」と「プライベート用プロファイル(private)」が既に存在している状況です。
さらに追加で「お仕事用プロファイル」を作ってみましょう。
画面上の「新しいプロファイルを作成」をクリックします。
「プロファイル作成ウィザード」画面が表示されますので、新しいプロファイル名を指定します。
(ここでは「work」としています。)
これでプロファイルは「default(既定)」「private(プライベート用)」「work(お仕事用)」の3つになりました。
なお、上画面では「private」を選択して「今後このプロファイルを指定する」としています。
これにより通常(特に何も指定せずに)Thunderbirdを起動した場合は「private(プライベート用)」のプロファイルが使用されます。
(「work(お仕事用)」のプロファイルを使用したい場合については後述します。)
プロファルがあるフォルダについて
作成したプロファイルは下記のフォルダ配下に存在します。
C:¥ ユーザー ¥(あなたのユーザー名)¥ AppData ¥ Roaming ¥ Thunderbird ¥ Profiles
ここにある3つがあなたのプロファイルです。
- *****.private
- *****.default
- *****.work
(「*****」はランダムな英数字。)
これらを丸ごとコピーしておけばメール環境のバックアップも取れますし、簡単に別PCに移行することもできますよ。
プロファイルを指定し、Thunderbirdを起動する
通常 Thunderbirdのショートカットを作成すると、プロパティは次のような内容になっています。
「リンク先」の最後は「〜 thunderbird.exe”」で終わっており、この場合「private(プライベート用)」のプロファイルが使用されてThunderbirdが起動されます。
(プロファイルマネージャにて「private」を選択し「今後このプロファイルを指定する」としたからです。)
つづいて「work(仕事用)」のプロファイルを指定し、Thunderbirdを起動したい場合は、次のように指定します。
「リンク先」の最後を見てください。
「〜 thunderbird.exe”」の後ろに「-P」オプションを付けて、プロファル名(この場合は “work”)を指定しています。
このようにプロファイルを指定することで、プライベート用メールだけのThunderbirdを起動したり、お仕事用メールだけのThunderbirdを起動することができるのです。
もちろん上の2つのショートカットを実行すれば、2つのThunderbirdを(別ウィンドウで)同時起動することもできます。
まとめ
まずはメールを種別(アカウント)ごとに分類し、各々のプロファイルを用意しましょう。
あとはプロファイルを指定し、Thunderbirdを起動するだけです。
プロファイル【A】を指定してThunderbirdを起動すれば、そこには種別【A】のメールだけが表示されます。
つづいてプロファイル【B】を指定して起動すれば、"別の" Thunderbirdが立ち上がり、こちらには種別【B】のメールだけが表示されます。
見た目がスッキリするのはもちろん、メール管理の効率も上がると思いますので、ぜひお試しください!