近年 パイロットウォッチ/ミリタリーウォッチの人気が高まっており、雑誌やWebサイトでも特集記事をよく見かけます。
歴史的背景に興味を持つ人もいるでしょうし、その独特なデザインが気に入って選ぶ人もいるでしょう。

ミリタリーテイストが好き♪
カジュアル系ファッションに合わせやすいよねー。
みなさんはパイロットウォッチといえばどんなモデルを思い浮かべますか?
世界にはいろんな腕時計メーカーが存在しますが、今回はドイツの「Laco(ラコ)」というブランドが作る時計スポットを当ててみたいと思います。

「Laco」ですか・・??

このブランド名を初めて聞く人もいるかもしれませんね。
実はパイロットウォッチ界隈ではかなりの老舗ブランドなんですよ。
パイロットウォッチのルーツとブランド
ところでパイロットウォッチが誕生した「きっかけ」をご存知ですか?
戦時中に「IWC」というメーカーがイギリス空軍から要請を受けて開発した腕時計がルーツと言われています。
つまり"戦闘機を操縦するパイロット向けの腕時計"というわけで、次のような特徴を持っています。
- 一目で時間が分かる視認性の良さ。
- 分厚い手袋をしていても容易に時計を操作できること。
- 耐久性の高さ。(上空の気圧や磁気に耐えられること。)

そして時は流れ、現在に至るまで数多くのメーカーがパイロットウォッチを作ってきました。
先のIWCを筆頭に、ロレックスやブライトリング・ベル&ロス・ジン・ハミルトン・ラコなどなど・・
もちろん日本のセイコーやシチズン、オリエントもパイロットウォッチをリリースしています。
さらに新興メーカーやカジュアルウォッチ・メーカーも含めると、数えきれないほどのパイロットウォッチが市場に溢れてるんですよ。

Laco(ラコ)とは
さて今回特集する「Laco」ですが、1925年にドイツにて創業されたブランドになります。
製造する時計の精度や信頼性が認められ、第二次世界大戦の際にはドイツ空軍にパイロットウォッチを納入していました。
そんな歴史を持つLacoだからこそ、現在の主力ラインナップも当然パイロットウォッチです。
当時の雰囲気を色濃く残しているのが特徴で、とにかくこれが格好いいんです♪
Laco「Augsburg 39」の紹介
Lacoのパイロットウォッチの中から、ここでは「Augsburg 39」というモデルを紹介します。
同ブランドのモデル名には「世界の都市名」が付けられるのが特徴で、「アウグスブルク」はドイツの都市名、語尾の「39」は時計のケースサイズを意味します。

「Tokio(東京)」とか「Osaka(大阪)」というモデルもあるんですよ。
開封
Lacoの外箱はこのように縦長の形状をしています。

中にはこのような腕時計ケースが入っており、まるで大きなメガネケースみたいですね。(笑)

ファスナーを開けると・・「Augsburg 39」が姿を現します。

腕時計の外観
「Augsburg 39」はシンプルな3針タイプのモデルです。
文字盤にはアラビア数字が並び、12 時位置には▲(三角)マークがあり、「これぞパイロットウォッチ」という定番デザイン!
創業当時から受け継がれるミリタリーテイストがLaco製品の特徴であり魅力でもあります。

ケース素材はステンレス製でブラッシュ仕上げになっています。
ちなみに「Augsburg」にはケース径が39mmと42mmの2種類がありますが、手首の細い私は39mmを選択しました。
風防はサファイアガラスですので傷つく心配もなく安心です。
針とインデックスはルミナス加工されており、暗いところでの視認性にも問題はありません。
腕時計の右サイドには大きなオニオン型のリューズがあります。
パイロットが分厚い手袋をしたままで操作できるようデザインされてるんですよ。

純正ベルトには厚みのあるカーフレザー製が使われています。(ラグ幅は18mm)
尾錠にもちゃんと「 Laco 」のロゴが入っていますね。

ムーブメント
裏蓋はスケルトン仕様になっており、搭載するムーブメントが見えるようになっています。

こちらは「Laco21」という型番の自動巻き機械式ムーブメントです。
「Laco21」というムーブメントはMiyotaの「Cal. 821A」をベースにしています。
腕時計に詳しい方ならご存知かもしれませんが、「Miyota」は日本のシチズン系のブランドです。

日本のブランドというだけで不思議と安心感が持てますね。
この腕時計の防水性能は5気圧(50m)防水ですので日常防水レベルと考えましょう。
水に沈めると浸水してムーブメントが壊れる危険がありますので注意してください。
付属品
付属品として保証書と説明書が付いています。

スペック
Laco「Augsburg 39」のスペックを以下にまとめておきます。
名称 | Laco PILOT Augsburg 39 |
ムーブメント | Laco21 自動巻き ( Miyota Cal. 821A ベース ) |
ケース素材 | ステンレススティール( ブラッシュ仕上げ ) |
ケース径 | 39mm (別バリエーションとして42mmのモデルもあり) |
ケース裏蓋 | シースルーバック |
風防 | サファイアガラス |
ベルト | カーフレザー(色はブラウン、幅は 18mm ) |
防水性 | 5 気圧( 50m )防水 |
夜光処理 | 3 針とインデックスがルミナス加工 |
付属品 | ケース、保証書、説明書 |
生産国 | ドイツ |
価格 | 60,500 円(税込) (2023/02/14時点の価格です) |
腕時計の使用感
「Augsburg39」を数年間使ってますが、総じて"とても良い時計"だと思いますよ。
「気に入った点」と「ちょっと気になる点」を以下にをまとめてみました。
- 手首のフィット感がすばらしい
ケース径が39mmと程よいサイズであるため、腕乗りがよくて満足しています。
- 時間が見やすい
シンプルな文字盤は視認性が最高で、機能的にもデザイン的にも気に入っています。
- 時間の精度はまずまず
価格的にもクロノメーター規格とは無縁ですが、日常使いで十分な精度が出ています。
私の個体の場合は日差が+5〜10秒くらいなので優秀といえるでしょう。
- プライベートでも仕事でも使える
この手のデザインはカジュアル系のファッションと相性が良いと思います。
さらにスーツと合わせても違和感がなく、仕事でも大活躍しますよ。

リューズを回したときの感触がなんとなく華奢な感じがするでしょうか・・
個人的にはもう少しシッカリした手応えがあると嬉しいかもしれません。

ホント細かいレベルの不満なんですけどね・・
自分流にカスタムして楽しもう!
腕時計のベルトを交換するだけで全体の雰囲気がガラッと変わりますよ。
季節ごとに換えてみたり、その日の気分やファッションに合わせてアレンジしてみませんか?

思い切ってこんな革のリストバンドと組み合わせても楽しいかもしれません♪
さすがにスーツとの相性はちょっと・・かもしれませんが。

私の場合、夏場はNATOベルトを付けていることが多いでしょうか。
ジェームズ・ボンド仕様のNATOベルトがこの時計にはよく似合います。

まとめ
パイロットウォッチは本来「機能性重視」の腕時計であり、Laco(ラコ)には昔ながらのミリタリーテイストが色濃く残っています。
今回は「Augsburg 39」というモデルを例にその魅力をお伝えしましたが、興味を持っていただけたでしょうか?
- 歴史と実績のあるブランドが作った正統派のパイロットウォッチ。
- シンプルかつ見やすい文字盤は創業当時の雰囲気を残しており、その機能性も抜群。
- 信頼性のある機械式ムーブメント(自動巻き)を搭載。
- 手頃な価格と造りの良さ。
- 腕になじむフィット感。
少しでも共感していただけるポイントもあれば嬉しいですし、この記事がパイロットウォッチ選びの参考になれば幸いです。