昔からのオーディオ・ファンからすると「アンプ=大きいモノ、ズッシリ重い方が音がいい」というイメージがありますが、最近のデジタルアンプではそんな考えは当てはまらないのだとか!?
「小さく、軽く、価格も手ごろなアンプ」でありながら「音もいい」というから不思議です。
「FX-AUDIO-」や「Nobsound」「S.M.S.L」「Lepy」「TOPPING」など、一昔前には聞かなかったブランドの製品がいま話題になっています。

どれも小さなアンプばかりだけど・・
本当にいい音が出るの?
この手の小型デジタルアンプがどれほどの実力を持っているのか?
気になってる人も多いことでしょう。
そこで「FX-AUDIO-」製の「FX202A / FX-36A PRO」というアンプで検証してみたいと思います。
どんな音を出してくれるのか、乞うご期待!

「FX-AUDIO-」ってどんなブランド?
デジタルアンプについてググってみると中華ブランドが多いことに気づくでしょう。
しかし「FX-AUDIO-」は他とはちょっと毛色が異なります。
「FX-AUDIO-」は日本の大阪にあるNFJ(株式会社ノースフラットジャパン)が展開するオーディオブランドで、日本で設計監修を行い、生産は中国にて行うという体制を取っているのが特徴です。
私からすると「いいとこ取り」の安心感があるのですが、いかがでしょうか。

今回は「FX-AUDIO-」製品の中でもベーシックな「FX202A / FX-36A PRO」というモデルをチョイスし、特徴を見ていきたいと思います。
「FX202A / FX-36A PRO」の特徴
自宅に届いた箱がこちら。
中にアンプが入っているとは思えないほど小さくて軽いです。


箱を開けるときってワクワクしますよねー♪
どんなアンプなのかな。
開封すると一番上には「FX-AUDIO- FX202A / FX-36A PRO 取扱説明書」が入ってました。
"ちゃんとした"日本語の文章で書かれているのも嬉しいですね。(笑)

こちらが「FX202A / FX-36A PRO」の本体です。
写真はフロントパネルがシルバーのモデルですが、別バリエーションとしてブラックパネルのモデルも用意されています。

正面には電源スイッチとボリュームがあるだけ!という極めてシンプルな構成です。
スイッチ入れるとLEDが赤く光り、ボリュームつまみの周辺が青く光りますよ。
本体サイズは高さ33mm、幅98mm、奥行き123mm(突起部を除く)で、重量は325gです。
手のひらに乗るくらい小くて軽いアンプなんですよ。

アンプのスペックはこんな感じです。
デジタルアンプIC | ST Microelectronics製 TDA7492PE Dual-BTL Class-D |
最大出力 | 48W × 48W |
つづいて背面端子を見てみましょう。
左からステレオRCA入力端子、スピーカー出力端子、電源コネクターがあります。
端子類は金メッキ加工されており、スピーカー端子はバナナプラグにも対応しているものです。

ちなみに本体の両サイドには何もありません。

本体底には「ゲイン設定用スイッチ」があります。
32.8dB/30db/26.8dB/20.8dBの4パターンが設定できますが、通常はデフォルトのまま(すべてOFF)でよいでしょう。

試聴してみよう!
こちらのアンプにはACアダプターが付属されていません。
次のような仕様のACアダプターを別途用意する必要がありますので注意してください。
DC12V-24V (電流容量2A以上を推奨)
DCジャック(外径5.5mm、内径2.1mm、センタープラス)

さっそく試聴の準備に取りかかりましょう。
オーディオケーブルをRCA端子に挿し、スピーカーケーブルを接続、そしてACアダプターを接続します。

視聴用スピーカーとして、今回はBOSEの「101MM」を用意しました。
こちらも小型のスピーカーなのですが・・並べるとアンプの小ささがお分かりいただけるでしょうか。


試聴してみた感想としましては・・、
低音から高音までの全域で音は柔らかく、ヘンに飾るようなクセもなく、バランスが良い印象を受けました♪
これならあらゆるジャンルの音楽に対応できるのではないでしょうか。
音そのものにも十分なパワーがあります。

とっても聴きやすい音ですよ♪
ボリュームを不必要にアップ/ダウンしても不快なホワイトノイズは入ってきません。
また、長時間動作させてもアンプ本体に熱を持つこともなさそうです。
これは想像以上に実力がありそうで嬉しくなりました。
ちょうど手元に別の中華製デジタルアンプがあったので、この2台も簡単に聴き比べてみます。

製品そのものの質感は「FX-AUDIO-」の方が断然上ですね。
音に関しては両者に共通して「クセがない」印象がありましたが、「FX-AUDIO-」の方がよりパワーを感じます。
私個人の好みで選ぶなら、迷うことなく「FX-AUDIO-」にするでしょう。
まとめ
「FX-AUDIO-」は日本の企業「NFJ(ノースフラットジャパン)」が展開するオーディオブランドであり、日本で設計監修され中国で生産されています。
今回試聴した「FX202A/FX-36A PRO」はリーズナブルなデジタルアンプですが、とてもクリアかつバランスよく音を奏でてくれますね。
低音から高音までヘンなクセがないおかげで音楽ジャンルを問わず楽しめるのではないでしょうか。
もしコスパに優れたデジタルアンプをお探しなら、このアンプはかなりオススメです!