副業をしたり起業して個人事業主になると、事業経費などをカード決済する機会が増えてきます。
みなさんの多くが個人カードをお持ちでしょうが、プライベートの支出と事業経費をその1枚に混在させると後々の会計処理が大変になるので要注意!
ぜひビジネスカードを作成して事業関連の支出をまとめておきましょう。

ここで 新しい事業を始めたばかりの人はこんな心配をするでしょう。

ビジネスカードを作りたいけど・・
まだ業績が良くないから審査に落ちないか心配だなぁ・・
また、何人かの社員を抱えた経営者の方はこんな悩みを持っているかもしれません。

すぐに利用限度額の上限に達するのでは困るんだよなぁ。
それに各自の会計処理をもっと楽にできないだろうか?
こういった悩みを解決し、さらに多くのメリットがあるビジネスカードとして、本記事では「マネーフォワード ビジネスカード」に注目したいと思います。
「マネーフォワード ビジネスカード」とは?
マネーフォワードといえば家計簿アプリやクラウド会計ソフトで有名ですが、株式会社マネーフォワードが個人事業主および法人向けに提供するビジネスカードが「マネーフォワード ビジネスカード」です。

基本情報
「マネーフォワード ビジネスカード」は(クレジットカードではなく)プリペイドカードです。
そのため事前にまとまった金額をチャージしておく必要があります。


ブラック券面の格好いいカード!
最近流行りのナンバーレスなカードなんですね。

VISAのタッチ決済にも対応しているので便利ですよ。
基本的なカードスペックは以下のとおりです。
国際ブランド | VISAのみ |
カードの種類 | リアルカード、バーチャルカード |
発行手数料 | 【リアルカード】 1枚目は無料、2枚目以降は900円+税(送料込み) 【バーチャルカード】 何枚発行しても無料 |
年会費 | 初年度は無料 2年目以降は1,000円+税、ただし年間一回でも利用すれば無料 |
限度額 | チャージ金額による |
チャージ方法 | 銀行振込 GMOあおぞらネット銀行からなら手数料無料、24時間リアルアルタイムで反映 |
ポイント還元率 | 基本的な還元率は1% (支払い先によって異なる) |
セキュリティ関連
プリペイドカードの中には本人認証サービス(3Dセキュア)に未対応のものもありますが、「マネーフォワード ビジネスカード」はしっかり対応しているので安心してください。
緊急時にはWebやスマホアプリからいつでもロックがかけられますし、目的に応じてカードごとに決済上限金額を設定することもできます。
もし不正利用があったとしても最大1,000万円まで補償されるというのも嬉しいですね。
発行に関して
「マネーフォワード ビジネスカード」の申し込みはネットから行います。
マネーフォワード ビジネスカードの申し込みはこちらスマホによる本人確認に問題なければ「審査完了」のメールが届くでしょう。
物理カードは一週間ほどで届きますので、指定のQRコードをスキャンして有効化すれば使用できるようになります。

ネットで簡単に申し込めて、一週間ほどで使えるのは嬉しいですね。
あと払い機能

クレジットカードは後払いだから役立つけど、
前払いになるプリペイドカードは不便では?

安心してください。
「マネーフォワード ビジネスカード」には「あと払い機能」が用意されています。
「あと払い機能」を用いると事前にチャージすることなくカード決済が可能で、独自の与信により最大10億円の利用枠が提供されます。
利用した金額は翌月20日に口座振替されます。
メリット

「マネーフォワード ビジネスカード」を選ぶべき理由は何なのか?
本カードのメリットを1つ1つ見ていきましょう。
発行時の与信審査がない
「マネーフォワード ビジネスカード」はプリペイドカードであるため、クレジットカードのような発行時の与信審査はありません。
そのため事業立ち上げ直後であったり、経営状況が芳しくないときでも申し込みすることが可能です。

チャージの上限金額が大きく、1回の決済額の上限も大きい
大きな決済をしようとしてもカードの利用限度額が低くては困る場面も出てくるでしょう。
しかし「マネーフォワード ビジネスカード」なら安心です!
本カードには原則5,000万円までチャージすることができ、マネーフォワードが認めた場合は最大20億円まで増枠も可能となっています。
さらに1回あたりの決済額についても上限は原則500万円で、マネーフォワードが認めた場合は最大5,000万円もの決済が可能となります。

ポイント還元率が高い
「マネーフォワード ビジネスカード」の基本的なポイント還元率は1%です。
プリペイドカードには珍しく高還元率といえるのではないでしょうか。
支払先によっては最大3%になったりもしますが、税金の支払いは0.5%であったり、SUICAチャージなど還元率が0%のものもありますので注意してください。

ためたポイントは別の決済に使用可能です。
何枚でも発行できる
基本的にカードの発行枚数に制限がないため、利用目的や従業員ごとに何枚でも発行することができます。
(マネーフォワードの判断で枚数制限がかかる場合もあります。)
複数カードを上手に管理すれば経費精算も楽になるでしょう。

海外手数料が実質無料
一般的にクレジットカードでは2〜3%の海外手数料が徴収されますが、本カードでは海外手数料3%がポイント還元されます。
海外での利用が多い場合はこの点もメリットになるでしょう。
マネーフォワードの会計ソフトと連携できる
あなたの事業で「マネーフォワード クラウド会計」や「マネーフォワード クラウド経費」といったソフトを活用しているなら、カードと連携することでさらに便利になるでしょう。
カード決済がリアルタイムでソフト側に自動反映されるため経費精算の効率化が図れますし、人為的な入力ミスも防げます。
目的別に複数カードを発行しているならカード単位でのコスト管理も可能です。


デメリット
チャージする手間が必要
プリペイドカードなので事前のチャージが必要で、しかもチャージ手段が銀行振り込みのみ(GMOあおぞらネット銀行)というのは不便かもしれません。
GMOあおぞらネット銀行以外から振り込んだ場合、反映が翌営業日になったり手数料がかかることもあるので注意が必要です。

ただしこちらのデメリットに関しては先に紹介した「あと払い機能」を使うことで解決できます。
使えない店舗がある
「マネーフォワード ビジネスカード」はプリペイドカードであるため、特定の店舗では使えなかったりします。
ガソリンスタンド、一部のホテルや病院、高速道路料金(有人ブース)などがそれにあたります。

Apple Pay や Google Pay に未対応
多くのクレジットカードはApple PayやGoogle Payに登録可能で、スマホだけで決済することもできますが、「マネーフォワード ビジネスカード」は今のところ対応しておりません。
(2023/03/21現在、公式ページによれば「準備中」とのことです。)
まとめ
これから新事業を始める方はもちろん、経費精算をさらに効率化したいと考える経営者に役立つ事業用カードとして「マネーフォワード ビジネスカード」を紹介しました。
与信審査がなく、利用限度額がない(に等しい)ことはかなりのメリットになるでしょう。
今後の事業拡大まで考えるとマネーフォワードの会計ソフトとの連携機能も見逃せませんね。
どのビジネスカードを発行しようか迷われているのなら、「マネーフォワード ビジネスカード」は検討の価値が大いにあると思いますよ。
マネーフォワード ビジネスカードの詳細はこちら