2021年に「三井住友カードゴールド(NL)」が登場たしたとき、2つ特徴が話題になりました。
- 券面にカード情報が表記されていない"ナンバーレスカード"は既に出ているが、ついにそのゴールドカード版が発行されたということ。
- 1年間で100万円以上利用すると、次年度からの年会費が永年無料になること。
条件付きとはいえ三井住友のゴールドカードを年会費無料で持てるというのはインパクトが強く、すぐに申し込んだ人も多いかもしれません。

条件クリアを目指して"修行"するぞー!
しかし実はこのカード以外にも年会費無料(条件付き)のゴールドカードがいくつか存在しています。
「エポスゴールドカード」「イオンゴールドカード」「セブンカードプラス・ゴールド」「セゾンAMEX」などが有名ですね。
このうちあなたが一番気になるのは「エポスカード」ではないでしょうか。
「三井住友カードゴールド(NL)」とスペックや各種特典がとても似ており、どちらも甲乙つけがたい魅力を持っているからです。

カード利用者からすると選択肢があるのは嬉しいですが、逆に「この2枚のどちらを選んだ方が得するのかな?」という疑問も出てきそうですよね。

私に最適なカードはどっち?
そこで本記事では「三井住友カードゴールド(NL)」と「エポスゴールドカード」が持つ特徴を1つ1つ比較し、「どんな人が、どちらのカードを選ぶべきか?」を検証していきます。
カードを新規発行される前にぜひ参考にしていただき、自分に合った1枚を見つけてください。
- 「三井住友カードゴールド (NL)」と「エポスゴールドカード」を比較・検証する。
- 自分にとってどちらのカードがお得なのか?
カードの概要

「三井住友カードゴールド (NL)」はどんなカードなのか?
「エポスゴールドカード」はどんなカードなのか?
2枚のカードの概要から見ていきましょう。
三井住友カードゴールド (NL)

- 三井住友カード発行のナンバーレスゴールドカードで、カードの前面/裏面ともにカード番号等の記載はありません。
- カード番号を知りたいときはスマホの「VPassアプリ」で確認します。
- 国際ブランドは「VISA」と「Mastercard」があり、デュアル(両方とも)発行することも可能です。
- 原則として満20歳以上で安定継続収入のある方が申し込みできます。
エポスゴールドカード

- エポスカードが発行するゴールドカードで、2021年にデザインがリニューアルされて縦型のスタイリッシュなものになりました。
- カード表面にカード番号等の記載はなく、すべて裏面に書かれています。
- 国際ブランドは「VISA」のみです。
- 20歳以上の方(学生を除く)が申し込みできます。

カードのデザインがシンプルで格好いいですね!
カードの特徴を比較

ここからは両カードのスペックや特徴を1つ1つ比較していきましょう。
年会費
両カードとも年会費はかかるものの、条件付きで永年無料にすることが可能です。
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年会費は 5,500円(税込)/年 | 年会費は 5,000円(税込)/年 |
2022年4月30日までに入会すると初年度の年会費が無料 | (入会キャンペーンなし) |
年間「100万円以上」利用で次年度より永年無料 | 年間「50万円以上」利用で次年度より永年無料 |

エポスは「50万円の利用」で条件クリアなんですね。
これは魅力だなぁ。

でも三井住友の方はキャンペーンをやっていて、初年度の年会費すら無料できますよ!
(ただしキャンペーンは2022/04/30までです。)

ここでエポスカードのお得な情報を1つ紹介します。
あなたが年会費を掛けずにエポスゴールドカードを持ちたいなら、いきなりゴールドカードを申し込むのではなく、まずは一般カードを作ることをおすすめします。
エポスの一般カードは年会費無料です。

私がほしいのはゴールドカードなんだけど・・??
一般カードに決済を集中させて年間「50万円」ほどを目標に利用しましょう。
するとエポスさんから「ゴールドカードにしませんか?」というインビテーション(招待状)が届くはずです。
それを受け取ったらすぐさまゴールドカードにアップグレード!
こうして手に入れたエポスゴールドカードは初年度からずっと「永年無料」になるのです。

その方法だと年会費がいっさい掛からないわけですね。
それは超お得!!
実はこのインビテーション、(年間50万円の利用が必要と言われてますが)実際には「半年で20万円ほど利用しただけで届いた!」という事例もチラホラ聞きます。
そんな人は超ラッキーですよね!
家族カード
次は家族カードを見てみましょう。
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年会費無料で取得可能。 | 家族カードなし。 |

三井住友は家族カードが年会費無料で持てるのに、エポスには家族カードがないの?

その点は心配ご無用です。
エポスゴールドカードを所有するあなたが家族を紹介すれば、その人が作ったゴールドカードも年会費は無料になります。
ポイント
ポイント還元率や運用法はみなさん気になるところでしょう。
じっくり見比べてみてください。
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Vポイント (有効期限は3年間) | エポスポイント (有効期限なし) |
基本的な還元率は「0.5%」 | 基本的な還元率は「0.5%」 |
年間100万円利用すると「1万ポイント」もらえ、このとき還元率は実質「1.5%」となる。 | 年間100万円利用すると「1万ポイント」もらえ、このとき還元率は実質「1.5%」となる。 また 年間50万円利用した際は「2500ポイント」もらえ、このときの還元率は実質「0.75%」になる。 |
お好きな店舗を3まで登録し、そこでのポイントは「+0.5%」になる。 | お好きな店舗を3まで登録し、そこでのポイントは「3倍」になる。 |
コンビニ3社およびマクドナルド決済時はポイント最大「5%」還元。 | マルイでのお買い物はポイント「2倍」。 「年4回のご優待期間(マルコとマルオの7日間)」は「10%オフ」になる。 |
「Vポイントアプリ」にチャージして利用できる。 | 「エポスVISAプリペイドカード」にチャージして利用できる。 |
SBI証券の投資信託を本カードで積立することができ、積立額の1%のVポイントが毎月たまる。 | エポスポイントでtsumiki証券の投資信託が買える。 購入金額や積立期間に応じてポイントがたまる。 |

この2枚、ポイント関連のスペックもよく似ていますね。

年間100万円利用すると還元率が「1.5%」にアップする点は両カードとも同じですね。
ポイントアップのお店を3つまで登録できる点も同じです。
コンビニをよく利用する人は5%還元が際立つ三井住友、マルイでよくお買い物する人は優待狙いでエポスを持つとお得でしょう。
たまったVポイントはキャッシュバックという使い方が便利です。
エポスポイントはAmazonギフトカードに交換して使うこともできます。
支払い方法
両カードともいろいろな決済手段があります。
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VISAのカード決済 (またはMastercardのカード決済) | VISAのカード決済 |
VISAのタッチ決済 (またはMastercardコンタクトレス) | VISAのタッチ決済 |
Apple Pay | Apple Pay |
Google Pay | Google Pay |
その他、iD等の電子マネーも利用可能 | その他、QUICPay等の電子マネーも利用可能 |

ともにタッチ決済やスマホ決済に対応済みです。
海外旅行傷害保険
ここからは旅行傷害保険を比べてみます。
まずは「海外旅行」からです。
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【利用付帯】 | 【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | (最高)2,000万円 | (最高)1,000万円 |
傷害治療費用 | 100万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 100万円 | 300万円 |
賠償責任 | 2,500万円 | 2,000万円 |
携行品損害 (免責3,000円) | 20万円 | 20万円 |
救援者費用 | 150万円 | 100万円 |

三井住友の方が「利用付帯」であるのに対し、エポスの方は「自動付帯」なんですね。

そうなんです。
三井住友カードの場合、そのカードで旅費等を決済しないと保険は適用されません。
その一方で、エポスカードは持ってるだけで保険が適用されるので嬉しいですね。
国内旅行傷害保険
つづいて「国内旅行」についてです。
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【利用付帯】 | ー | |
傷害死亡・後遺障害 | (最高)2,000万円 | なし |

利用付帯とはいえ、三井住友の方には「国内旅行傷害保険」も付いてて嬉しいですね。
ところで三井住友カードにはこのようなサービスもあります。
(海外旅行と国内旅行の)「旅行傷害保険」が必要ない人は、この保険を外して別の保険に切り替えることが可能です。

海外旅行・国内旅行に行かない人にとってはすごく嬉しいサービスですね。
ショッピング保険
次は「ショッピング保険」についてです。
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1年間に300万円まで | なし |

「ショッピング保険」が付帯するのは三井住友カードだけです。
空港ラウンジ利用
ゴールドカードといえば空港ラウンジが利用できるか気になりますよね。
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利用可 | 利用可 |

両カードとも主要空港においてラウンジを利用することができます。
まとめ
ここまで「三井住友カードゴールド (NL)」と「エポスゴールドカード」の特徴を1つ1つ比較してきましたが、両方ともなかなか魅力的なカードではないでしょうか。
ただし年会費を永年無料に"育てて"こそ、コスパ的に最高のカードになります!
日々の決済を集中させて「年間◯◯万円利用」の条件を早急にクリアしたいものですよね。
- 「三井住友カードゴールド (NL)」は年間「100万円以上」利用で、「エポスゴールドカード」は年間「50万円以上」利用で次年度より年会費が永年無料になる。
- エポスカードは一般カードから始めることで初年度の年会費も無料にできる。
- 両カードとも年間「100万円」利用により還元率を「1.5%」までアップできる。
- コンビニを多用する人は三井住友カードの方がお得!(最大5%還元)
- マルイを多用する人はエポスカードの方がお得!(優待期間は10%オフ)
- 両カードともポイントを投資信託に利用可能。
- エポスカードの海外旅行傷害保険は「利用付帯」なのが魅力。
- 三井住友カードのみ国内旅行傷害保険およびショッピング保険が付帯する。
- 三井住友カードは旅行傷害保険を別の保険に切り替え可能。
「自分はどのお店をよく利用するのか?」「旅行にはよく行くのか(海外か、国内か)?」など、自分の生活スタイルを見直してみれば、どちらがお得かの答えが出るでしょう。
なんなら2枚とも発行し、効率よく"修行する"のもアリですよ。(笑)