みなさんは古いパソコンの使い道に困っていませんか?
ある程度のスペックがあるなら「サブPC」としても活用できますが、処理が重くてイライラするようなPCでは使う気になりませんよね。
スペックが低すぎて、アプリの起動すら時間がかかる・・
これじゃ ダメだな。
かといって中古ショップに売ったとしても二束三文にしかならないでしょう。
「いっそのことWindowsをやめて、もっと軽いOSを入れる」というのも1つの手かもしれません。
しかしPCによってはOSを替えても良い結果を得られない場合だってあります。
もうこのPCには使い道がないのかな?
もったいない気もするけど。
そんなあなたに提案です。
そのPCを"音楽プレーヤー専用"として使いませんか?
ネットやYouTubeなどを見たり、メールをすることもOfficeアプリを動かすこともしません。
PCで動かすのは(iTunesなどの)音楽再生アプリのみ!
あとはご自宅のオーディオシステムに常時接続しておくもよし、Bluetoothスピーカーに音楽を飛ばすもよし、というわけです。
音楽再生に限定すれば、まだまだ十分活用できますよ。
古いPCを音楽プレーヤーとして使うための便利な設定について
(Windowsへの自動ログインやアプリの自動起動など)
はじめに
※この記事ではWindowsでの利用を前提に話を進めております。
PC環境を準備するにあたり、まず最初にOSのクリアインストールから始めることをおすすめします。
(このとき「Windows Update」も忘れずにしましょう。)
長年使ってきたシステムには多くの"ゴミ"がたまっており、これがPCの動作を遅くしている原因の1つでもあります。
ぜひOSからキレイにした上で音楽再生アプリだけをインストールしましょう。
ちなみに私は音楽再生アプリとして「iTunes」を利用しています。
なお、環境構築後のPCは自宅のオーディオ近くに据え置くこととし、外に持ち出すことは考えていません。
そして自分(もしくは家族)だけが音楽を聴くためだけに使うものとします。
Windows起動時に指定のユーザーで自動ログインする
これから音楽を聴こうとするとき、PCを起動し、自分のIDでログインし、音楽アプリを起動し・・といった一連の作業を毎回行うのはとても面倒ですよね。
そこでこれらの作業は"自動化"しておくと便利でしょう。
まず最初に、起動時に自動ログインする設定について解説しますね。
ユーザーアカウント画面を開く
【Windowsキー + R】を入力すると「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが開きます。
ここで「netplwiz」を実行します。
すると「ユーザーアカウント」画面が立ち上がります。
ここで画面上の項目を確認してください。
「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」という項目は表示されていますか?
この項目が表示されていない方は次章「レジストリを修正して自動ログイン設定用の項目を表示する」に進んでください。
一方、上記項目が表示されている方は(1つ飛んで)「自動ログインを設定する」の章にお進みください。
レジストリを修正して自動ログイン設定用の項目を表示する
あなたのユーザーアカウント画面は次のようなものであり、ここには「自動ログイン設定用の項目」がありません。
そこでこれからレジストリを修正し、「自動ログイン設定用の項目」を表示するための作業を行います。
【Windowsキー + R】を入力し、「ファイル名を指定して実行」にて「regedit」と入力してください。
ここからはレジストリエディタでの作業になりますので慎重にお願いします。
次のように階層を下りていきましょう。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」ー「SOFTWARE」ー「Microsoft」ー「Windows NT」ー「CurrentVersion」ー「PasswordLess」ー「Device」
ここにある「DevicePasswordLessBuildVersion」をこれから修正します。
もともと「DevicePasswordLessBuildVersion」には値「2」が設定されているかと思います。
この「DevicePasswordLessBuildVersion」の値を「0」に修正し、「OK」を押してください。
あとはレジストリエディタを終了し、一旦PCを再起動するだけです。
PCが立ち上がったらもう一度「ユーザーアカウント画面」を見てみましょう。
今度は「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」という項目があるかと思います。
自動ログインを設定する
「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」という項目の
チェックを外し、「適用」を押してください。
すると「自動サインイン」ウィンドウが開きますので、ユーザー名を確認し、パスワードを入力しましょう。
これで自動ログインの設定はすべて完了しました。
試しにPCを再起動してみてください。
今後はパスワード入力が省略され、自動でログインされるはずです。
ログイン時に音楽アプリを自動起動する
つづいて(自動ログイン後)音楽再生アプリが自動起動されるよう設定しましょう。
【Windowsキー + R】を入力し、「ファイル名を指定して実行」にて「shell:startup」と入力してください。
エクスプローラーが起動し、「スタートアップ」フォルダが表示されました。
ここに音楽再生アプリのショートカットをコピーしましょう。
(今回は iTunesのショートカットを置いています。)
では、もう一度PCを再起動してみましょう。
自動ログインされ、つづいて音楽再生アプリ(iTunes)が立ち上がるようになったはずです。
しばらく操作しなかった際のパスワード再入力も省略する
しばらくの間 このPCで操作をしていなかった場合、再度動かす際にパスワードを求められます。
このときのパスワード入力も煩わしいので省略してしまいましょう。
Windowsの「設定」画面を開き、「アカウント」ー「サインイン オプション」と進んでください。
ここで「サインインを求める」という項目の選択肢から「常にオフ」を選びましょう。
これによりパスワードの再入力は求められなくなります。
PCのシャットダウンも簡単にする
せっかく音楽プレーヤー専用PCにしたのなら、試聴を終える際のシャットダウン処理も簡単にしてしまいましょう。
PCのデスクトップ画面にて「ショートカットの作成」を行います。
「項目の場所」には「shutdown /s /hybrid /f /t 0」と入力してください。
ショートカットのアイコンを分かりやすいもの(電源マーク)に変更するといいですよ。
あとは画面上の「Shutdown」ショートカットをダブルクリックするだけでPCがシャットダウンされるようになります。
(このとき起動中のアプリは強制終了されます。)
まとめ
使い古しのPCをお持ちで(スペックが低くて)使い道に困っているようでしたら、「音楽プレーヤー」として活用してはいかがでしょうか。
このときオススメの設定としては以下のとおりです。
- PC起動時に自動ログイン(パスワード入力を省略)
- iTunes等の音楽再生アプリを自動起動
- しばらくPCを操作してなかったときのパスワード再入力を省略
- シャットダウンもショートカットを利用して簡単に
設定を工夫することでけっこう便利になりますので、よかったらお試しください。