車検の時期が近づくと「不具合が見つからないといいなぁ・・」とか「車検費用はどのくらい掛かるんだろう・・」と心配になりますよね。
1回目と2回目の車検は何も問題なかったけど、
3回目ともなると故障箇所がいろいろ出てくるのかなぁ?
新車のうちは絶好調でも、時が経てば(距離数が増えれば)不具合が出はじめても不思議ではありません。
今回この記事で取り上げるのはフォルクスワーゲンの7代目「ゴルフ・ヴァリアント」です。
超メジャーな輸入車で、あまり壊れやすいイメージはないかと思いますが、日本車と比べてどうなのかご存知ですか?
外車は壊れやすいって本当なの?
部品代も日本車よりも割高って聞くけど・・
車検費用が心配だわ。
「どの部分が壊れやすいのか?」とか「車検を含めた整備費用はどのくらい必要か?」「日本車と大差ないのか?」といった情報は、長年所有した者だけが知っていることでしょう。
先日、私が所有する7代目ゴルフ・ヴァリアントを3回目(7年目)の車検に出したのですが、その時の整備内容を細かくお見せしようと思います。
いまゴルフに乗っていて次の車検の心配をされている方や、すでにゴルフの不調を抱えている方にとって、この記事の内容が参考になれば幸いです。
ゴルフを7年間乗りつづけると、どの箇所が傷みやすいのか?
3回目の車検にかかる費用の目安
整備内容(交換部品と各費用)について
車の使用状況について
まず大前提として、3回目の車検に出すゴルフの使用状況を知っておいてください。
- ほぼ毎日乗っており、距離数は 110,000km オーバー。
- オイル交換は定期的に(決められた距離数毎に)欠かさず実行中。
- これまで大きな故障はなし。
1回目、2回目の車検時にも不具合等は指摘されておらず、費用についても一般的な範疇でした。
このような ” 毎日しっかり使っている ” ゴルフを車検に出した場合、どこに不具合が見つかり、どんな整備が必要になったのか?について以降で解説します。
気になる挙動について
みなさんが車を運転していて「 調子がちょっとヘンかも・・ 」と感じることはありませんか?
ほんの些細なことでも気になる点があったら、車検に出すときに事前に伝えておきましょう。
それがきっかけで不具合箇所が見つかり、結果的に事故や故障を未然に防ぐことができるかもしれません。
私のゴルフに関しても車検前に気になる箇所が2つありましたのでご紹介します。
まさかこれらが不具合の症状だったとは・・
コーナリング時の違和感
コーナーを曲がるときの車の挙動に違和感を感じていました。
不自然に外側に振られるというか、足まわりがグッと踏ん張ってくれないというか・・。
タイヤが原因なんだろうか・・
ゴムが減ってきた?
それとも空気圧が高すぎ?
アイドリング中の大きな揺れ
アイドリング中に揺れが大きくなることがありました。グラグラと車が揺れます・・。
エンジンを再度始動すると何事もなくなるのですが、何かの予兆のようで心配です。
プラグ交換の時期なのかもしれないなぁ。
整備内容(交換部品と費用)
上の気になる2点をディーラーに伝えて車検をお願いしたのですが、結論から言いますと
車検費用は 約 40 万円 と予想以上の金額が掛かってしまいました。
何点か不具合箇所が見つかりまして、部品交換すると合計で 40 万円ほど掛かりそうです。
こんな金額を聞くと、私と同様にゴルフに乗っている方は気が気じゃないでしょう。
では車検の整備内容を詳しくご説明します。
法定点検一式
車検そのものの費用ですが、これが 約12万円 掛かりました。
これは(不具合に関係なく)絶対に必要な費用とのことです。
ただし、今回はディーラー車検だったため若干高いかもしれません。
ユーザー車検にするなど、もう少し安くする手段はありそうです。
ワイパーブレード交換(フロント一式)
フロント左側のゴムに亀裂があったので交換をお願いしたのですが、想定外だったのは(左側だけ新品交換ではなく)強制的に左右セットで交換されたことです。
そしてこれが 8,470 円 。
ディーラーだと強制的に左右セットで交換らしいのですが、ワイパーにこの値段はやっぱり高いと感じてしまいます。
みなさんもワイパーブレードを交換する際は要注意です。
ご自分でワイパーを調達できるなら、その方がゼッタイお得!
ショックアブソーバー・ストラットマウンティング等交換(フロント一式)
ゴルフに7年間乗ってきて初めての大きな不具合がコレでした。
フロントの ショックアブソーバー(ダンパー)からのオイル漏れ です。
オイルが抜けていくと地面からのショックを足まわりが吸収できなくなってしまいます。
コーナリング時に感じていた違和感はコレが原因だったのかもしれませんね。
オイルが漏れた状態では車検が通らないとのことで、周辺部品をまるごと交換することになりました。
交換部品は次のとおりです。
- ショックアブソーバー(ダンパー)
- ストラットマウンティング
- ボールベアリング
- 各種ボルト、ナット
部品代も高く、フロント一式交換で 約17万5千円 掛かりました。
ディーラー車検ということでこれらの部品も純正品を使ったわけですが、フロントだけでこの値段というのは割高に感じます。
社外品を使えばもう少し安くもできるはずです。
ちなみにリアのショックアブソーバーにオイル漏れはありませんでした。
フロントにはエンジンがあるため負荷が掛かり、壊れやすいそうです。
スパークプラグ・イグニッションコル交換(一式)
コンピュータ診断の結果、エンジンがミスファイアを起こしている とのことでした。
この症状はプラグ周りが原因らしく、一式交換することになりました。
交換部品は次のとおり。ゴルフは4気筒エンジンなので各々4個ずつ必要になります。
- スパークプラグ
- イグニッションコイル
これが合計で 6万円 ちょっと掛かりました。
スパークプラグ自体はそれほど高くないのですが、むしろイグニッションコイルの方が高価です。
(先ほどと同様に)ディーラーの場合はプラグのみ交換ではなくイグニッションコイルもセットで交換となるため、どうしても高くなってしまいます。
アイドリング中の車の揺れはプラグの不調が原因だったのでしょう。
Vベルト・ベルトテンションダンパー交換
走行距離が 110,000km オーバーということで、このタイミングで Vベルト一式を交換 することを強く推奨されました。
交換部品は次のとおりです。
- Vベルト
- ベルトテンションダンパー
- 各種ボルト
これら一式で 3万円ちょっと 掛かりました。
ちなみに「タイミングベルト」は 150,000km を超えたあたりで交換した方がよいそうです。
こちらは Vベルトよりも費用がかさむはずです。
整備内容の総括
以上がゴルフの3回目(7年目)の車検における整備内容のすべてになります。
もちろん車の使い方によって不具合の出方も変わるかもしれませんが、単純に経年劣化する部品もあります。
私と同じようにゴルフを所有されている方は、(一例ではありますが)今回挙げた部品が劣化しやすいと頭にインプットしておいてください。
まとめ
ゴルフを7年間ほぼ毎日乗ってくると、走行距離や経年によって不具合が出るのは避けられません。
今回の車検時に見つかった不具合と整備内容は次のようになります。
「どの部品が劣化しやすいのか?」「部品交換にはどのくらいの費用が掛かるのか?」
そんな情報を求めているゴルフユーザー(もしくはゴルフを買おうとしている人)の参考になればと思います。
大切で便利な愛車です。メンテナンスには気を配って長く乗りつづけましょう。