車を買った当時はピカピカだったヘッドライトも、時が経つにつれて「くすんで」きたり「黄ばんで」きますよね。
「この車も古くなったなぁ・・」って印象を受けちゃいますね。
見た目にも良くないですし、当然ながら夜間走行時の明るさも弱くなります。
さらに状態が悪くなると最悪の場合、車検に通らない事態になったりも・・(涙)
とはいえヘッドライトを交換するにはナン万円も必要ですし、業者に磨いてもらうにもそれなりの工賃が掛かるはず・・
人によっては「DIYで何とかできないものか!?」と考えますよね。
その手のキーワードでググってみると、きっとこんな情報を目にするのではないでしょうか。
「虫除けスプレー」で磨けばヘッドライトの「くすみ」や「黄ばみ」が取れるらしい。
マジで!?
これなら簡単でコストもたいして掛からないじゃん!
ここでみなさんにお伝えしたいのは「この情報はある意味本当で、ある意味まちがいである」ということです。
結論から言うと、私の愛車である「フォルクスワーゲン ゴルフ」では効果がありませんでした。
この事例も考慮した上で、これより虫除けスプレーの効果について解説しますので、よかったら参考にしてください。
「虫除けスプレー」でヘッドライトを磨いても、車によっては「くすみ」が取れない場合があります!
虫除けスプレーでヘッドライトの黄ばみが取れるという噂
長年乗った車のヘッドライトの黄ばみが気になる人も多いでしょう。
「手軽に改善したい」考えたときに気になるのが「虫除けスプレーを使えばキレイになる」という噂です。
ネットの記事やSNS、YouTubeで多くの方が試していますよね。
それってホントなの?
虫除けスプレーにそんな効果があるなんて信じられない・・
虫除けスプレーの効果について
多くの人が検証して「キレイになった」と言ってるように、
虫除けスプレーでヘッドライトの黄ばみを取ることは可能でしょう。
一部の虫除けスプレーには「ディート」という成分が含まれています。
これが「黄ばみ取り」に効果を発揮するのです。
ディートはヘッドライトの表面をうっすらと溶かす働きがあります。
その結果、表面に付着した「くすみ」や「黄ばみ」が取れてキレイになるというわけですね。
虫除けスプレーが表面を溶かしていたなんて!
たしかにこれでヘッドライトを磨いていると、ニチャっと手に引っ付く感覚がありますね。
そのためディート成分が表面に残っていると良くありません。
作業後は必ずヘッドライトを水洗いしてくださいね。
ただし本来の使い方とはちがうことをしているわけですから、その結果 ヘッドライトの状態が悪くなることもあり得ます。
虫除けスプレーの使用はあくまで自己責任となりますので注意してください。
虫除けスプレーでは効果がない場合も!
次に気になるのが「どんなヘッドライトもキレイになるのか?」ということです。
今回、私の愛車であるゴルフ(7代目)で試してみました。
購入して7年以上が経ち、ヘッドライトもだいぶ"くすんで"きています。
虫除けスプレーで「くすみ」が取れることを期待したものの、いくら磨いてもなぜかキレイになりません。
(ちなみに同じスプレーを別のトヨタ車で試し、キレイになったのは確認しています。)
なんで・・?
輸入車のヘッドライトだと何かちがうのかな??
実はゴルフのヘッドライトの「くすみ」の正体は(汚れではなく)「クラック」なのです。
これは欧州車によくある現象で、ヘッドライト表面のハードコートが経年劣化し、細かくひび割れたような状態になっています。
さすがにこれを虫除けスプレーではキレイにはできないということですね。
ヘッドライトにできたクラックの補修については下の記事をご覧ください。
まとめ
ヘッドライトの「くすみ」や「黄ばみ」を取り除きたいとき、「虫除けスプレー」はもっとも手軽な方法といえるでしょう。
成分に含まれる「ディート」が表面をうっすら溶かすことで効果を発揮します。
手間もコストもわずかなので自己責任で試してみるのもアリでしょう。
ただし輸入車のヘッドライトに「クラック(ひび割れ)」がある場合など、効果が得られない場合もあるので注意してください。