駐車場に車を停めようとバックギアに入れ、ナビのモニターに目をやると・・カメラの映像がボヤけてよく見えない・・
車を購入して5年以上経ったあたりから、こんな現象を経験する人が出始めます。

単に後ろのカメラが汚れているだけならタオルで拭けばキレイになるでしょうが、この原因がカメラの経年劣化だとしたらちょっと厄介です。
車屋さんに相談すると きっとバックカメラの交換を提案されることでしょう。

カメラの寿命なので新品交換すると良くなりますヨ!
交換費用は◯万円です。

バックカメラってそんなに高いの!?
実は交換費用はけっこう掛かります・・あんな小さいカメラなのに・・(悲)
(特にメーカー純正のカメラは高額です。)
ただ ちょっと待ってください!
一口に「カメラの経年劣化」といっても、中の機械が故障したパターンと、レンズ(カバー)が傷だらけになっているパターンがあるのです。
もし後者のパターンなら レンズ(カバー)を研磨すればカメラ映像がキレイになるかもしれません。
そこで本記事では研磨に使用するアイテムと作業の流れを紹介したいと思います。

どうせダメ元だし。
DIYで研磨してみようかなー。

この作業によりカメラの状態が悪化する可能性もあります。
あくまで自己責任で!ということをご理解ください。
研磨作業で使用するアイテム
まず最初に使うのは「耐水ペーパー」です。
カメラのレンズ(カバー)部分に水をかけつつ、このペーパーを使って表面をゴシゴシと磨いていきます。
今回の作業では「1500番」と「2000番」の2種類の耐水ペーパーを用意しました。
番号は表面の目の粗さを示し、番号が大きくなるほど細かくなります。

耐水ペーパーでの研磨後は「液体コンパウンド」を使います。
今回は「傷消し用3000番」「仕上げ用7500番」「超鏡面用9800番」がセットになった製品を用意しました。
各番号は粒子の細かさを示し、番号が大きくなるほど粒子は細かくなります。

前準備(マスキング)
これからバックカメラのレンズ(カバー)を研磨していくわけですが、周辺に傷が付かないようマスキングテープで保護しておくことをオススメします。


耐水ペーパーでこするとボディに傷を付けちゃうかもしれません。
そうならないよう前準備はしっかり行いましょう!
研磨作業の流れ

よし準備はできた!
がんばって磨くぞー!
① 1500番の耐水ペーパーで磨く
まず最初は1500番の耐水ペーパーから始めます。

バックカメラに水をかけながら耐水ペーパーでゴシゴシと磨きましょう。
腕が疲れてくるでしょうが、ひたすら研磨しつづけて傷を落としていきます。

② 2000番の耐水ペーパーで磨く
つづいて2000番の耐水ペーパーを使います。

先ほどと同様にヘッドライトに水をかけながら磨きつづけます。
1500番では落とせない細かな傷を(より目が細かい)2000番で磨き落としていくイメージです。
③ 3000番の液体コンパウンドで磨く
耐水ペーパーでの研磨が終わったら、次は液体コンパウンドでの研磨作業に移ります。
コンパウンドは耐水ペーパーに比べて粒子が細かいため、細かな傷を落として表面をより滑らかにすることができます。
さっそく3000番のコンパウンドから始めましょう。

液体をスポンジやタオルに落とし、バックカメラを繰り返し磨いてください。

表面がスベスベになるのをイメージして磨きましょう!
④ 7500番の液体コンパウンドで磨く
つづいて7500番のコンパウンドを使って磨きます。
こちらは3000番よりも粒子がさらに細かくなります。


ここまで磨きつづけて腕がパンパンですよね・・
でもあとちょっと!
⑤ 9800番の液体コンパウンドで磨く
最後は9800番のコンパウンドを使います。
かなり粒子が細いコンパウンドで、研磨後はバックカメラの表面がツルツルになるはずです!

研磨後のカメラ映像を確認
ここまでの研磨が終了したらバックカメラの映像を確認してみましょう。
後ろの画像は鮮明に表示されるようになりましたか?


研磨する前と比べてかなりキレイになりました!
がんばって良かったー♪

満足できない場合は再トライするのもアリです!
工程①まで戻って耐水ペーパーでの研磨からやり直しましょう。
残念ですが、何度磨いてもカメラ映像がキレイにならない場合もあります。
今回の作業ではバックカメラ表面を研磨したわけですが、原因となる傷(劣化)がカメラの内側にある場合は表面をいくら磨いても意味がありません。
また カメラ内部の機械そのものが故障している場合だってあり得るでしょう。
どうしても解決しないときはバックカメラの交換も視野に入れる必要があります。

研磨すれば絶対に良くなる訳でもないんですね。
まとめ
バックカメラが経年劣化して映像がボヤけるようになったとき、交換する前にDIYでできる作業として「レンズ(カバー)の研磨作業」を紹介しました。
カメラ表面に傷(劣化)がある場合に限られますが、耐水ペーパーやコンパウンドで研磨することによって画質を改善することができるでしょう。
気になる方は一度お試しください。
(ただし研磨作業はあくまで自己責任でお願いいたします。)