私は独自ドメイン宛に届いたメールをGmail側に転送しているのですが、ある頃からなぜか転送時にエラーが返されるようになりました。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/10/pc-cry-man.png)
これまではフツーに転送されてたのに・・
どうしてエラーになるの?
ググってみると(転送に限らず)「Gmail宛にメールが送れない」という現象が世の中で頻発しているようです。
どうやらGmailのセキュリティが強化されたらしく、これを機に「スパムの疑いがある」と判断されたメールは弾かれるようになりました。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2023/01/komatta-thinking-woman.png)
でもどうして私のメールが疑われちゃうのかしら・・
ではこれに対して 私たちはどう対処すればよいのでしょうか?
本記事では「Gmailがエラーと判断する原因」とその「解決方法」について解説します。
この現象でお困りの方はぜひご覧ください。
エラーの内容とその原因
エラー内容
Gmail宛にメールを送信したり、別のドメインからのメールを転送すると、次のようなエラーメッセージが返ってくることがあります。
550-5.7.26 This message does not have authentication information or fails to 550-5.7.26 pass authentication checks.
To best protect our users from spam, the 550-5.7.26 message has been blocked.
Gmailがエラーを返す原因
Gmailはメール送信元(転送元)サーバーの「SPFレコード」をチェックしています。
ここでSPFレコードの不備があると「なりすましメールの可能性がある」と判断し、「550-5.7.26」エラーを返すことがあるのです。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2023/03/surprise-woman.png)
つまりGmail側で何か問題が起こっているのではなく、
私の使ってるサーバー側に原因がある・・ってことなのね。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/07/question-man.png)
その「SPFレコード」って何なの?
SPFレコードとは?
SPF(Sender Policy Framework)とはメールの送信ドメイン認証の仕組みのことです。
サーバーのDNSのSPFレコードに「送信元サーバーの情報」を登録しておくことで、そのメールが正規のサーバーから送信されたものであることを証明します。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/11/question-woman.png)
ということは、もしSPFレコードがきちんと登録されていないと・・
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/06/teacher-woman2.png)
Gmailは「送信ドメインを詐称している」=「なりすましメール」と判断します。
すると受信を拒否しちゃうわけですね。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/05/pc-nikoniko-woman2.jpg)
なるほど〜。
さっそくDNSにSPFレコードを設定しなきゃ!
SPFレコードの設定方法
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/06/teacher-woman2.png)
SPFレコードの登録方法はレンタルサーバーによって異なります。
各サポートページの指示に従ってくださいね。
「ロリポップ!」の場合
公式サイトの「お知らせ」ページに「SPFレコード設定」に関する記載があります。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/36e9e8657ff78a3dec16300dcdf2aa03.png)
「ムームーメール」の場合
公式サイトの「マニュアル」ページに「SPFレコードの設定手順」が明記されています。
「XSERVER」の場合
公式サイトの「マニュアル」ページに「DNSレコードへのSPF設定」に関する記載があります。
「さくらインターネット」の場合
公式サイトの「ドメインの設定」ページに「SPFレコードの設定手順」が記載されています。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/5599f8df498cee534a6f03cfb058fa87.png)
その他のサーバー
キーワードに「レンタルサーバー名」+「SPF設定」を指定してググってみましょう。
対象のサポートページが見つかるかと思います。
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/02/computer-search-man.png)
【例】SPFレコード設定をしてみよう!
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/06/teacher-woman2.png)
ここではロリポップのサーバーを利用し、かつムームーDNSを利用している場合を例に
SPFレコードの設定をしてみます。
ロリポップのサポートの記載によれば、SPFレコードの設定はムームードメインのコントロールパネルで行います。
さっそくログインして「ドメイン管理」メニューの「ムームーDNS」を選択します。
ここで対象となるドメインの「変更」をクリックしてください。
![ムームーDNSのセットアップ情報変更](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/06/muumuu-dns-spf-01.jpg)
画面が切り替わったら「カスタム設定」をクリックしましょう。
![ムームーDNSのカスタム設定](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/06/muumuu-dns-spf-02.jpg)
これより「設定2」の箇所にSPFレコードを追記します。
各項目の設定値は以下のとりです。
サブドメイン | (空白) |
種別 | TXT |
内容 | v=spf1 include:_spf.lolipop.jp ~all |
これらを入力したら「セットアップ情報変更」をクリックしてください。
![SPFレコードを設定](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/06/muumuu-dns-spf-03.jpg)
これでSPFレコードの設定は完了です。
念のため登録内容が正しいかを確認しておきましょう。
![カスタム設定のセットアップ情報確認](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2022/06/muumuu-dns-spf-04.jpg)
![](https://pintoclue.com/wp-content/uploads/2023/03/5stars-woman.png)
これでOK!
もうエラーは返ってこないはず!
まとめ
Gmailにメールを送信(転送)した際に「550-5.7.26」エラーが返ってくるなら、そのメールは「なりすましメール」と判断されたのかもしれません。
メール送信元(転送元)サーバーのDNSに「SPFレコード」が正しく設定されているかをチェックしましょう。