私は自分のドメイン宛に届いたメールをGmail側に転送しているのですが、ある頃から(一部のメールが)転送時にエラーを返されるようになりました。

これまでは何の問題もなく転送されてたのに・・
どうしてエラーになるの?
情報を求めてググってみると、(転送に限らず)「Gmail宛にメールが送れない・・」という現象が頻発しているではありませんか。

Gmailのアドレスにメールしてもエラーになるんだけど・・
すごく困るわ(涙)
どうやらこの現象、2022年3月にGmailのセキュリティが強化されたことが発端のようです。
これによりGmail側が「スパムかも」「その疑いがある」と判断したメールは弾かれるようになりました。
では、私たちはどう対処すればよいのでしょうか?
本記事では「エラーと判断される原因」や、その「解決方法」について解説します。
同様の現象でお困りの方はぜひご覧になってください。
エラーの内容とその原因
エラー内容
Gmailにメール送信したり、別ドメインからのメールを転送すると、以下のようなエラーメッセージが返されることがあります。
550-5.7.26 This message does not have authentication information or fails to 550-5.7.26 pass authentication checks.
To best protect our users from spam, the 550-5.7.26 message has been blocked.
Gmailがエラーを返す原因
Gmailはメールを送ってきた(転送してきた)サーバーの「SPFレコード」をチェックしています。
このときSPFレコードの不備があると、「なりすましメールの可能性がある」と判断し、「550-5.7.26」エラーを返すことがあるのです。

つまりエラーの原因はGmail側ではなく、
私たちのサーバー側にありそう・・ってことですね。
ところで「SPFレコード」ってなんだろう?
SPFレコードとは?
SPF(Sender Policy Framework)とはメールの送信ドメイン認証の仕組みの一つです。
サーバーのDNSのSPFレコードに「送信元サーバーの情報」を書き込むことで、そのメールが正規のサーバーから送信されたものであることを証明します。

ということは、もしSPFレコードが登録されていないと・・

Gmailは「送信ドメインを詐称している」=「なりすましメール」
と判断して受信を拒否する場合があります。

なるほど〜。
さっそくDNSにSPFレコードを設定しなきゃ!
SPFレコードの設定方法

SPFレコードの登録方法はレンタルサーバーによって異なります。
各サポートページの指示に従ってくださいね。
「ロリポップ!」の場合
下記の「お知らせ」ページに「SPFレコード設定」に関する説明が書かれています。

「ムームーメール」の場合
下記の「マニュアル」ページに「SPFレコードの設定手順」が書かれています。
「XSERVER」の場合
下記の「マニュアル」ページに「DNSレコードへのSPF設定」に関する説明が書かれています。
「さくらインターネット」の場合
下記の「ドメインの設定」ページに「SPFレコードの設定手順」が書かれています。

その他のサーバー
キーワードに「レンタルサーバー名」+「SPF設定」を指定してググってみましょう。
対象のサポートページが見つかるかと思います。

【例】ロリポップのSPFレコード設定をしてみよう!

ここでは設定の参考例を1つご紹介します。
ロリポップのSPFレコードを設定してみましょう。
ムームードメインのコントロールにログインし、「ドメイン管理」メニューの「ムームーDNS」を選択します。
ここで対象ドメインの「変更」をクリックしてください。

画面が切り替わったら「カスタム設定」をクリックしましょう。

これから「設定2」の箇所にSPFレコードを追記します。
各項目の設定値は以下のとりです。
サブドメイン | (空白) |
種別 | TXT |
内容 | v=spf1 include:_spf.lolipop.jp ~all |
これらすべてを入力したら「セットアップ情報変更」をクリックしてください。

これでSPFレコードの設定が終わりました。
登録内容が正しいかを確認しておきましょう。

まとめ
Gmailにメールを送信(転送)した際に「550-5.7.26」エラーが返ってくるなら、そのメールは「なりすましメール」と判断されたのかもしれません。
メール送信元サーバーのDNSに「SPFレコード」が正しく設定されているかをチェックしましょう。