みなさんの多くが複数のクレジットカードをお持ちでしょうが、それらを上手に使い分けていますか?
「メインカード」と「サブカード」を明確にし、各々の特徴を活かせばかなり便利になるでしょう。


あなたのメインカードはどれですか?
どうしてそれに決めましたか?

私のメインカードは「◯◯カード」です。
このカードはポイント還元率が高いから!

私のメインカードは「□□プラチナカード」です。
ステータス性を重視して決めました。

では次に、サブカードについての質問です。
残りのカードにはどんな役割を持たせていますか?

残りのカードはほとんど使ってないかな・・
だから役割なんて決めてない・・
メインカードは決まっているものの、サブカード(の役割)は明確になっていない人も多いのではないでしょうか。
本記事ではサブカード選びに関して考えてみたいと思います。
サブカード選びは単純ではない?
メインカードはわりと簡単に決められても、サブカード選びは意外と難しいかもしれません。
2枚の特徴が似ていては役割分担できないからです。

大人気だったから「△△カード」を作ったけど、結局使わなくなっちゃった・・
だって今のメインカードと機能がカブってるから。

もちろん人気を参考にするのは大切ですが、
人気だけではなく今後の役割も考えてカードを作りましょう。
お得なキャンペーンもよく実施されていますので、その特典に惹かれてカードを作ることもあるでしょう。
この場合も(キャンペーン後に)ちゃんとした役割を持たせられず「死蔵カード」にしてしまう人も多いようです。

じゃぁ、どんなカードをサブカードに選んだらいいの?

あなたが選んだメインカードに足りない機能は何ですか?
そんな観点で探すといいですよ!
例えばポイント還元率が高いカードは付帯保険が手薄だったりしますので、メインカードだけでは足りない保険をサブカードの付帯保険でカバーしたいと考えるでしょう。
また ステータス性が高いカードを選ぶと年会費が高額ですので、サブカードは年会費無料のものから選びたいと思うかもしれません。
このようにメインカードの機能を補う形でサブカードを選べば、全体として強力な布陣が組めるはずです。
カード選びでは一般的な人気がすべてではありません。
付帯特典が自分のライフスタイルや趣味にマッチするなら、その選択は正しいといえるでしょう。
三井住友カード エグゼクティブを例に・・
ここで私がサブカードとして使っている「三井住友カード エグゼクティブ」を紹介します。

一見したところただの三井住友カード(一般カード)に見えますが、実はちょっと異なる特徴があります。
「三井住友カード エグゼクティブ」は一般カードに属するのですが、VISAのロゴは(ゴールドカードと同様の)金色になっています。

同様にICチップも金色のものが採用されています。
(一般カードのICチップは銀色)

この外観が示すように、「三井住友カード エグゼクティブ」は「三井住友カード(一般カード)」と「三井住友カードゴールド」の中間に属するカードです。
一般カード < エグゼクティブ < ゴールドカード
主な特徴は一般カードより特典が優れており、ゴールドカードよりほど年会費が安いことで、いわば「いいとこ取り」を狙ったカードといえるでしょう。
しかし残念ながら本カードは2021年1月31日をもって新規募集が終了してしまいました。
通常なら「募集が終了するカード」=「人気のない悪いカード」と判断するところですが、私はカードスペックを検証した上で「メインカードではなくサブカードとして持つなら最適のカード!」という結論を出したのです。
そして募集終了前に申し込み、カードを手に入れました。
私がこのカードを「サブカードに最適」と判断した理由について次章で解説します。
みなさんの「サブカード選び」の参考になれば幸いです。
サブカードとしてのスペックを検証
三井住友カードには「三井住友カードゴールド」と「三井住友カードゴールド(NL)」の2種類のゴールドカードが存在します。

「三井住友カード エグゼクティブ」の特徴を知るため、これらのゴールドカードとスペック比較をしてみます。
年会費
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
5,500円(税込)/年 | 3,300円(税込)/年 | 11,000円(税込)/年 |
初年度も 5,500円(税込)/年 | インターネット入会で 初年度無料 (新規募集は終了) | インターネット入会で 初年度無料 |
- | 年会費割引特典あり | 年会費割引特典あり |
年間100万円の利用で 翌年以降の年会費永年無料 | - | - |
条件クリアで年会費永年無料にできるゴールド(NL)は魅力ですが、サブカードとして使う前提なら100万円の利用はないと判断しました。
すると3枚の中でエグゼクティブの年会費(税込3,300円)が一番安いことになります。

サブカードなので維持費の安さも重要です。
家族カードの年会費
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
無料 | 1人目は無料 | 1人目は無料 |
2人目以降も無料 | 2人目以降は 275円(税込)/年 | 2人目以降は 1,100円(税込)/年 |
サブカードなので家族カードについては重要視していません。
もし作るとしても1人目が無料なので十分と判断しました。
利用可能枠
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
〜200万円 | 〜80万円 | 〜200万円 |
エグゼクティブは一般カードに属するため、他のゴールドカード2枚に比べて利用可能枠が低く設定されています。
この点についてもサブカードとして利用するわけですから、80万円でも十分と考えています。
ポイント還元率
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
通常は 0.5% | 通常は 0.5% | 通常は 0.5% |
指定の3店舗で1.0% | ー | ー |
対象のコンビニ・飲食店 で最大5%還元! | 対象のコンビニ・飲食店 で最大5%還元! | 対象のコンビニ・飲食店 で最大5%還元! |
年間100万円利用で 1万ポイント還元 | ー | ー |
ポイントに関する特典はゴールド(NL)が一番優れていますね。
しかしエグゼクティブは(年会費が最安にもかかわらず)還元率が同じですし、5%還元の特典もしっかり付いています。
ポイント有効期限
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
3年 | 2年 | 3年 |
サブカードとして使うならポイントもそう多くはたまらないはず・・
そう考えると有効期限は長くあってほしいのですが、2年で失効してしまうのは残念ですね。

これはデメリットですね・・
海外旅行傷害保険
海外旅行傷害保険については3枚とも利用付帯です。
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド | |
最高2,000万円 | 最高4,000万円 | 最高5,000万円 | |
傷害治療費用 | 100万円 | 100万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 100万円 | 100万円 | 300万円 |
賠償責任 | 2,500万円 | 4,000万円 | 5,000万円 |
携行品傷害 | 20万円 (免責3,000円) | 25万円 (免責3,000円) | 50万円 (免責3,000円) |
救援者費用 | 150万円 | 150万円 | 500万円 |
保険の補償内容を比較すると、年会費の一番高いゴールドが最も手厚く、それにつづくのがエグゼクティブです。
エグゼクティブの方がゴールド(NL)よりも年会費が安いことを考えると、とてもお得に感じますね。
私がサブカードに持たせる役割としては「保険」を重視していますので、この点は優秀だと判断しました。


海外旅行傷害保険を重視したい方は、こちらのカードもおすすめです。
国内旅行傷害保険
国内旅行傷害保険についてもすべて利用付帯です。
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高3,000万円 | 最高5,000万円 |
国内旅行傷害保険に関してもゴールドが一番手厚く、つづいてエグゼクティブという順です。
ショッピング保険
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
最高300万円 | 最高100万円 | 最高300万円 |
エグゼクティブは一般カードに属するため、他のゴールドカード2枚に比べて補償金額が低く設定されています。
これもサブカード利用を前提とすれば十分かもしれません。
ドクターコール24
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
利用不可 | 利用可 | 利用可 |
「ドクターコール24」は24時間・年中無休で医師への無料相談ができるサービスです。

どうされましたか?
いまの世の中、自分や家族の健康面を気にする人は多いはずで、いつでも医師に相談できるなら安心ですよね。
私の場合、この特典が申し込みを決断する大きな決め手となりました。
ゴールド(NL)にはこの特典は付いていません。
三井住友カード以外にも同様の特典を持つカードは存在しますので、気になる方はこちらをご覧ください。
空港ラウンジ
三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード エグゼクティブ | 三井住友カード ゴールド |
利用可 | 利用不可 | 利用可 |
エグゼクティブは一般カードに属するため、空港ラウンジ利用の特典は付いていません。
私の場合はメインカードにこの機能がありますので、特に問題なしです。
まとめ
私はサブカードとして「三井住友カード エグゼクティブ」を選びました。
メリットは希望していた旅行傷害保険や「ドクターコール24」などの特典を、比較的安い年会費で手に入れられたことです。
もちろんデメリットもありますが、メインカードの方でカバーできますので良い選択だったと思います。
一般的には人気の低いカードでも、その人のライフスタイルによっては優秀なカードになる場合があります。
カードの特徴を吟味していただき、あなたにとって最適なメインカード/サブカードの組み合わせを見つけてください。