通勤・通学やお買い物など、毎日の生活において自転車が欠かせない人はたくさんいるかと思います。
またロードバイクなどのスポーツバイクを購入し、趣味として走ることを楽しんでいる人もいるでしょう。

ここで自転車に乗るすべての方に質問です。
自転車保険に加入していますか?

自転車に乗るのに保険なんて必要?
それって大げさじゃないかなぁ・・

ここ最近、大きな自転車事故が多発しています。
そこで自治体の多くが自転車保険の加入を義務化したんですよ!
これは大人・子供に関係なく、自転車に乗る人全員が対象です。

えっ、いつの間に義務になったの!?
全然知りませんでした。
自転車事故の賠償金は意外と高額!?
もしあなたや家族の誰かが自転車事故を起こし、相手に大きなケガを負わせてしまったと仮定します。

このとき被害者への賠償金はどのくらいになると思いますか?

事故と言ってもしょせん自転車でしょ。
クルマの事故みたいに高額にはならないと思うけど・・

自転車の事故だからと侮ってはいけません。
当たりどころによっては相手に重度の障害を負わることもあります。
このとき 賠償金が数千万〜1億円近くになることも!!

え〜、そんなに高額!?
うちの子がそんな事故を起こしたと考えると怖すぎます・・(汗)
今度は逆のパターンとして、あなたが被害者側の立場になった場合を考えてみましょう。

あなたは事故で大ケガをしました。
しかし加害者である相手に賠償金を払う能力がなかったとしたら・・

十分な治療費を出してもらえないってこと?
どうやってケガを治せばいいんだよ。(悲)
このように事故の大きさによっては個人負担だけではどうしても賠償しきれない場合があります。
そこで頼りになるのが「自転車保険」です。
自転車保険の加入は義務?
もし自転車事故を起こした者が自動車保険に入っていれば、
- 加害者の経済的負担(賠償金)は減り、
- 被害者は十分な補償(治療)を受けられます。
そこで全国の自治体は「自転車に乗る者すべて」を対象に自転車保険への加入を促進しています。
自転車保険への加入を『義務化』している自治体
加入を義務化している自治体は以下のとおりです。
宮城県 | 秋田県 | 山形県 | 福島県 | 栃木県 |
群馬県 | 埼玉県 | 千葉県 | 東京都 | 神奈川県 |
山梨県 | 静岡県 | 愛知県 | 長野県 | 岐阜県 |
新潟県 | 石川県 | 福井県 | 滋賀県 | 京都府 |
大阪府 | 奈良県 | 三重県 | 兵庫県 | 岡山県岡山市 |
広島県 | 香川県 | 愛媛県 | 福岡県 | 大分県 |
宮崎県 | 熊本県 | 鹿児島県 |

あなたがお住まいの地域をチェックしてみましょう。
自転車保険への加入を『努力義務化』している自治体
つづいて加入を努力義務化している自治体は以下のとおりです。
北海道 | 青森県 | 岩手県 | 茨城県 | 富山県 |
和歌山県 | 鳥取県 | 徳島県 | 高知県 | 佐賀県 |

世の中の流れ的に、どの地域でもいずれは義務化されるような気がします。
状況は随時確認しましょう。
加入しなかった場合の罰則は?
「義務化されている自治体」に住んでいる者が自転車保険に加入しなかった場合、何かしらの罰則があるのでしょうか?

特に罰則はありません。

よかったわ、罰則はないのね。
なら無理に加入しなくても・・

一番に考えるべきなのは、刑事上・民事上の責任を負った時のことです。
賠償金が高額になった事例も実際にありますから。

1億円近い賠償金なんて絶対に自己負担できないよなぁ・・
やっぱり保険に入っておくべきだな。
自転車保険について
個人賠償責任保険に入る
「個人賠償責任保険」とは、相手に怪我を負わせてしまったり他人のモノを壊してしまった際の賠償金等を補償する保険です。
加入時は「補償内容」と「補償範囲が誰なのか」をしっかりチェックしましょう。
1億円近い賠償金を命じられた事例もあることから、損害賠償額は「1億円〜無制限」に設定することをオススメします。
そして補償範囲は自分一人ではなく、家族(親族)まで適用されるものを選びましょう。

自動車保険に「個人賠償責任」特約を付ける
家族が自動車を保有し「自動車保険」に加入しているのなら、その保険に「個人賠償責任」の特約を付ける方法でもよいでしょう。

「自動車保険」はクルマの事故だけが対象だと思いがちですが・・
この特約を付ければ自転車の事故も補償してくれるのです。
もちろん家族を補償対象にできますよ。

別の保険に新規加入しなくても、自動車保険を利用すればいいんですね。
ウチの家族はこの方法で対応します!

まとめ
あなたや家族の誰かが自転車事故で相手に大ケガを負わせた場合、驚くほど高額な賠償金を命じられる場合があります。
経済的負担を軽減するためにも、そしてに相手に十分な補償をするためにも、ぜひ「自転車保険」に加入しておきましょう。
既に自動車保険に入っているのなら、「個人賠償責任の特約」を付ける方法もオススメです。
いま全国の自治体が加入を義務化していますので、お住まいの地域の状況をチェックしてみてください。