好きな音楽を楽しみたいとき、オーディオシステムにCDをセットして聴いている方はどれほどいるのでしょう?

おそらく多くの方がスマホに音楽をダウンロードし、ヘッドフォンを使って聴いているのかと思います。

音楽はすべてスマホの中に入れてあるんです。
いつでも手軽に聴けるから超便利♪
必然的に据え置き型のCDプレイヤーの出番はなくなり、長いこと放置されることもあるでしょう。
そして久々にCDプレーヤーを動かそうとすると、
イジェクトボタンを押してもCDトレイが出てこない・・
なんてトラブルに遭遇しちゃうのです。(涙)

うわ〜、マジかぁ・・
しばらく使ってないうちに故障したのかな!?
ここで「CDプレイヤーの寿命が来た・・」と判断してしまうのはまだ早い!
実はこれ、CDプレーヤーではよく聞くトラブルでして、もしかするとDIYで簡単に修理できるかもしれません。
もちろん自己責任にはなりますが、ちょっとトライしてみませんか?
CDトレイの開閉トラブル
CDプレーヤーを長年使っていると、どこかしら傷んでくることもあるでしょう。
ましてやスマホに活躍の場を奪われ、ずっと放置・・という状況も珍しくありません。

古くなったCDプレイヤーに見られる故障の1つに「CDトレイの開閉トラブル」があります。
イジェクトボタンを押すと手前に出てくるはずのCDトレイが、全く反応しないというものです。

実はこのトラブル、ある部品の劣化が原因かもしれません。
トラブルの主な原因と確認方法
まず疑うのはゴムベルト
CDトレイが開閉するとき、内部では「ゴムベルト」が重要な役割を果たします。
もしこのベルトが劣化しているとトレイを正常に動かすことはできません。

今回のトラブルの原因はゴムベルトの可能性が大!
さっそく確認してみましょう!
まず動作音を確認
イジェクトボタンを押したときに「ウィーン」というモーター音は聞こえますか?
もし聞こえるなら、それはCDトレイを動かそうとする音でしょう。
動かそうとはするものの(おそらくゴムベルト原因で)動かせない状態と考えられます。
※もしモーター音そのものが聞こえないなら別の原因もあり得るため要注意です。
ゴムベルトの状態を確認
ではCDプレイヤーを分解してゴムベルトの状態を確認してみましょう。
本体のプラスネジを何本か外せば簡単に内部にアクセスできるはずです。
(ここからの作業は自己責任になるので注意してください。)

確認したいゴムベルトはCDトレイの下に隠れており、このままでは見えません。

そこでトレイ部分を手で本体前方に押し出しましょう。
するとその下にゴムベルトが見えるはずです。(赤で囲った部分)

ここでゴムベルトの(劣化)状態を確認してください。
- ゴムベルトはありますか?
(経年劣化で溶けてなくなっている場合もあります。) - ゴムベルトは切れていませんか?
- ゴムベルトは伸びた状態になっていませんか?
(ユルユルな状態だとCDトレイに力を伝えられません。)

ゴムベルトの劣化が確認できた場合、新品と交換する必要があります。
ゴムベルトの交換
修理用のゴムベルトはアマゾン等のネットショップで簡単に手に入ります。
ホームセンターに売っているパッキンを代用して修理する人もいるようですが、その機種にピッタリのサイズを見つけるのは難しいでしょう・・
ネットショップでは複数サイズのベルトがセットになってが売られていますので、そんな商品がオススメです。

CDプレーヤーによって適合するサイズはバラバラです。
ユルすぎずキツすぎないゴムベルトはどれか・・いくつか試してピッタリな1本を見つけましょう。

修理作業としては(下の赤線のように)ローラーにゴムベルトを引っ掛けるだけです。


これくらいならDIYでも修理できそうでしょ?
新しいゴムベルトを装着したらイジェクトボタンを押してみてください。
CDトレイが正常に動作するようになりましたか?


ゴムベルトを交換してもダメなら、トラブルの原因は他にあるかもしれません。
もしかすると機械的な故障とか接触不良とか・・
そうなるとさすがにDIYでは難しく、専門業者に委ねるしかありません。
まとめ
長年使ったCDプレーヤーの場合、CDトレイの開閉トラブルに遭遇することがあります。
原因の大半は「ゴムベルトの経年劣化」によるものであり、新品のゴムベルトに交換すれば解決するでしょう。
CDプレーヤーの分解となると躊躇するかもしれませんが、ご覧いただいたように交換作業そのものは簡単です。
(自己責任にはなりますが)よかったらトライしてみてください。