本棚を整頓していると、むかし買った本が奥から出てくることがありますよね。
なんだか懐かしくなって(整頓を忘れて)つい読み込んでしまいます。
先日、本棚の奥の方から飯野賢治さんの本を4冊見つけました。
懐かしいー。
当時、飯野さんの本が出るとすぐに買っていたなぁ。
飯野賢治さんの言動は1つ1つが独特で、メディアでも話題になっていたのを覚えています。
これら4冊の本をパラパラめくって振り返ってみることにしました。
飯野賢治とその作品
「飯野賢治」という方をご存知でしょうか?
WARPという会社の代表であり、ゲームクリエーターであり、実業家でした。
(でした・・と書いたのは、2013年に亡くなってしまったからです。)
初代「プレステ」を楽しんでいたころの私が衝撃を受けたのが「Dの食卓」というゲームです。
「インタラクティブムービー」という新しいジャンルを切り開いた作品ですね。
この「Dの食卓」を世に出したのが飯野賢治さんなのです。
彼が作る作品には独特の世界観があることで有名ですが、それをリリースする際の言動も話題になってました。
「エネミー・ゼロ」という作品を出す際には、巨大なSONYを相手に"まるでケンカを売るような"行動を起こしたのを覚えてます。
ときおり無茶苦茶ともいえる行動をするため批判者もいましたが、逆に熱狂的信者のような人も多くいましたね。
ちょうどアップルのスティーブ・ジョブズのイメージに近いかもしれません。
"風雲児"と呼ばれる人たちには共通点があるのでしょうか。
飯野賢治(関連)の本について
私の部屋の本棚から出てきた飯野賢治さん(関連)の本は4冊です。
1冊ずつ紹介したいと思います。
「ゲーム」
飯野賢治さんが27歳のときに出した自伝です。
その歳で自伝を出すというのもスゴいですね。
独特の語り口調で書かれており、1997年に出版された本ですが今読んでも楽しめると思います。
ちなみにこちらの本は彼の一周忌を機に文庫化されたようですね。
「ゲームを変えた男 飯野賢治 E0事件の真相」
「エネミー・ゼロ」というゲームを出す際、突然"プラットフォームをSONYのプレステからSEGAサターンに乗り換える"というとんでもない行動を彼は起こします。
それがSONYを怒らせたと言われている事件ですが、その内容が書かれている本です。
企業側からしたら"裏切り"ともいえる行動ですが、それでも自分の意思を貫く行動力には感服してしまいます。
これによりプレステ・ユーザーの私は「エネミー・ゼロ」を買えませんでしたが、後にWindows版でプレイしました♪
「WARP ワープ会社案内」
飯野さんが代表を務め、いろんなゲームを生み出した会社が「WARP」です。
そのメンバ21人が紹介されている本になります。
「社員を紹介する本なんて・・」と思うかもしれませんが、1人1人がまた独特で意外とおもしろいんです。
飯野さんが「会社はバンドだ!」と言ってるように、まさにそんな集団だからこそ「Dの食卓」のような作品が創れるのだと思いました。
「こんな会社、うらやましいなぁ〜」
と当時は真剣に思いましたね。
「飯野賢治対談集 2003」
飯野さんが浅野忠信・緒川たまき・ピエール瀧・関根勤・飯田和敏・大川功・坂本龍一の7人と対談した内容が書かれています。
彼らと写った写真も付いていて楽しめますよ。
まとめ
本棚で見つかった本をきっかけに飯野賢治さんを振り返ってみて、改めて個性的でスゴいクリエーターだったと再認識しました。
もし今も生きていたなら、プレステ5やニンテンドースイッチやスマホなど、当時よりも遥かに進んだプラットフォームにおいても「さらに新しい作品」を生み出していたでしょうね。